新型コロナウイルス感染症の院内感染防止のため、発熱や呼吸器症状等ある方は時間を分けて診察を行っております。
上記症状ある方は、当院にご連絡のうえスタッフの指示に従ってください。

睡眠時無呼吸症候群外来のご案内

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中にたびたび呼吸が停止し、熟睡できなくなる病気です。この病気は「日中の強い眠気・倦怠感」「集中力、記憶力の低下」「起床時の頭痛」「熟睡感がない」などといった症状があり、ひどい場合は日中突然意識を失うように眠ってしまうということがあります。
更には生活習慣病を引き起こし、最悪の場合生命の危険にさらされる恐れもあります。
一般的に睡眠時に10秒以上の無呼吸・低呼吸が、1時間に5回以上ある、または一晩7時間の睡眠中に30回以上現れるようであれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群の原因について

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている問に上気道(空気の通り道)が塞がることで起こります。その原因は主に、次のようなものと考えられます。

  • 肥満のため、首周りに脂肪がつく
  • 扁桃肥大
  • 舌が大きく気道をふさいでしまう
  • 顎が小さい(小顎症)
  • 鼻の通りが悪い
  • 寝ているときに喉がふさがりやすい体質

肥満の人がかかりやすい疾患と思われがちですが、日本人は顎が小さく一概にそうではありません。

検査の種類

検査方法は大きく分けると、睡眠状態と呼吸状態をトータルに判断する終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査と、呼吸状態を簡易的に判断する簡易検査装置を用いる場合の2つに分かれます。

予防法

ご自分で出釆る予防法をご紹介します。但し、これらはあくまでも予防策ですので、もし自覚症状があり、ご家族に指摘された場合などは、早めにご来院ご相談ください。

△PSG検査(入院不要 自宅でできます。)

主に終夜睡眠ポリグラフ(PSG)と呼ばれる検査機器を使用し、夜の睡眠や呼吸状態を検査・診断します。脳波、呼吸状態、動脈血酸素飽和度、体位、心電図などをトータルに測定するため、取り付けるセンサー類はたくさんありますが、針をさすなどの痛みを伴うものはありません。ただ、窮屈に感じるかもしれませんが、なるべくリラックスして、いつもの睡眠をとるようにしてください。
※従来入院が必須な検査でしたが、当院では検査機器をご自宅に郵送いたしますので、いつもと同じ環境のご自宅で実施することが可能です。
【自宅でできる睡眠時無呼吸症候群の検査について、詳しくはこちら】

△簡易検査

簡単に言うとPSG検査から脳波を除いた検査です。 睡眠状態は分かりませんが呼吸状態を知ることにより、無呼吸の有無を調べることが可能です。簡単に検査が出来るため、検査機器をお渡しして、ご自宅で装着・検査を行い、検査後、医療機関に持参いただき装置を解析します。結果により、詳しく睡眠状態を調べるためにPSG検査を行うこともあります。

検査の流れ

治療法

CPAP療法
鼻から専用のマスクを通じて、気道に空気を送り込み気道を広げておく療法です。睡眠中のみ使用します。SASの治療法として確立している療法で、高血圧などの合併症の予防、改善効果があると立証されており、全世界でSASの治療法としてもっとも普及している方法です。CPAPを行うと心疾患の予防や死亡率を減らすことができます。


(装着イメージ)

外科手術
喉の閉塞する部位を手術によって切り取る方法です。すべての方が対象となる治療法ではなく、閉塞する部位によって手術の適応がきまります。最近ではレーザーを当てて、部位の組織を小さくする方法もあります。
マウスピース
SAS専用のマウスピースを作成する方法です。一般的に上あごと下あごが固定したマウスピースを患者さんにあわせて作成します。その際、下あごを上あごより前に固定することで気道の面積を広げます。2004年度から健康保険が適応になりました。

※CPAP療法により突然死、交通事故などを減らすことはできますが、原因となっている生活習慣病の治療が重要です。

自宅でできる睡眠時無呼吸症候群の検査

詳しくはこちら

睡眠時無呼吸症候群外来 
診療スケジュール

午前 大玉
宮本
大玉 大玉 大玉
午後 大玉 大玉 宮本 大玉
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睡眠時無呼吸症候群外来 
診療時間変更・休診情報

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睡眠時無呼吸症候群外来 
担当医師紹介

大玉 信一

総合内科・呼吸器内科

受診される方へメッセージ

健康診断により疾患の早期発見と予防対策に努めます。生活習慣や高齢化により複数の慢性疾患を有する患者さんが増えてきています。お一人おひとりを総合的に診て、病気の起こり方と予防・治療・対策を一緒に考えていきましょう。気軽にご相談ください。

出身大学 東京医科歯科大学医学部卒
経歴 東京都立墨東病院内科
東京逓信病院 呼吸器科
東京医科歯科大学 第一内科 医局長
青梅市立総合病院 呼吸器内科 部長
国立印刷局東京病院 副院長
東京医科歯科大学 臨床教授
小金井つるかめクリニック 院長
国立さくら病院 内科
東小金井さくらクリニッ ク 院長
2021年4月より同院名誉院長
資格・所属学会 医学博士
日本内科学会 内科認定医
日本呼吸器学会 専門医/指導医
日本東洋医学会 会員
日本人間ドック学会 認定医
専門/得意領域 生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、肥満)の治療と動脈硬化の予防。花粉症、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、いびき(睡眠時無呼吸症候群)、禁煙外来、各種予防接種。

宮本 牧

総合内科・呼吸器内科・在宅訪問診療

受診される方へメッセージ

患者さんそれぞれのご事情に寄り添いながら、地域の多職種の皆様と連携して医療を提案させていただきたいと思っております。

出身大学 千葉大学医学部卒
経歴 東京女子医科大学病院 呼吸器内科
東京都立多摩総合医療センター 呼吸器内科
結核予防会複十字病院 呼吸器内科 医長
資格・所属学会 日本内科学会 内科認定医/総合内科専門医
日本呼吸器学会 専門医/指導医
日本結核病学会 結核・抗酸菌症指導医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医
日本医師会 認定産業医
難病指定医
専門/得意領域 呼吸器内科一般、肺がん、非定型抗酸菌症、気管支喘息、各種在宅酸素療法、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、在宅医療、終末期医療等を中心に内科の診療を行っています。